デュアルSIMとは?
デュアルSIMとは、1台のスマホに2枚のSIMカードが利用できる仕組みのことです。
通常SIMカードは1枚入れることができますが、デュアルSIM対応のスマホなら、1台のスマホで2枚のSIMカードを装着することができます。
SIMカード1枚に各種情報や電話番号などが書き込まれていますので、SIMカードを2枚持つということは電話番号を2つ持つことになります。電話番号だけでなく、LINEアカウントなども2つ持つことも可能になります。
デュアルSIMの初期設定
※前提条件として、デュアルSIMに対応しているスマホが必要です。まずはスマホが対応しているかをチェックしてみて下さい。
まずSIMカード1枚しかない場合は、もう1枚SIMカードを持つため回線契約をします。
スマホの電源を切って、契約したSIMカードをスマホに挿入し電源を入れます。
デュアルSIMの設定画面は機種により異なりますが、
ネットワークとインターネット→「SIMカード」の中に初期設定が入力できます。
デュアルSIMのメリット
電話番号が2つ持てる
電話番号が2つ持つことができるので、LINEアカウントなどを2つ持つことができるようになり、仕事とプライベートを分けた使い方も可能になります。
非常用回線として2枚持つ
2枚のSIMカードを別々の会社で契約すれば、万が一、片方の回線で通信障害で利用できなくなっても、もう片方の回線で通信が可能になるので、非常用として複数回線契約はとても役に立ちます。
月額料金が節約可能
各社料金プランはさまざまで月額料金が異なるため、うまくプランを組み合わせれば、月額料金の合計が安く抑えられる可能性があります。
私の使い方だと、LINEMOのミニプラン3GB/990円を1枚目のSIMにして3GBを使い切る月は、2枚目のpovoで1GBをトッピングします。実はトッピングではなくギガ活というのをすれば、実質タダでギガがもらえるのですが、詳しくはこちらの「povoギガ活の始め方」で説明しています。
デュアルSIMのデメリット
バッテリーの消費が早くなることも
セルスタンバイandroidスマホの内部で回線が未接続になる現象です。セルスタンバイの状態になると基地局の電波を探し続けるため、バッテリー消費が非常に早くなることがあります。
SDカードスロットが使えなくなる
デュアルSIMのスマホはSIMカードを装着するトレイに2つスロットありますが、スマホの多くの機種が一つはnanoSIMカード専用で、もう一つはmicroSDカードまたはnanoSIMカードのどちらかのみが使えるスロットになっています。そのため、デュアルSIMとして2回線使用する場合はmicroSDカードが使えなくなります。
機種によって、eSIMに対応している場合はmicroSDカードが一緒に使える場合もあるので、チェックしておきましょう。
スマホによって使えない回線がある
デュアルSIMに限った話ではないですが、スマホは対応できるキャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)が限定されている機種があります。契約する回線が、持っているスマホで使用できるか対応状況をチェックする必要があります。
デュアルSIMの種類
SIMサイズの主流は、nanoSIMと呼ばれるサイズが一番小さいものですが、契約時に送られてくるSIMはどのSIMサイズにも対応できる切り込みがあるため、スマホに入るSIMサイズの違いを気にする必要はありません。
デュアルSIMの種類は4つ
デュアルSIMには内部的な機能の違いで4つに分けられています。
- DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
- DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
- DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
- DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
タイプ | 通信種類 | SIMの 自動切り換え | 通話中の データ通信 | 通話 同時待ち受け |
DSSS | 4G | × | × | × |
DSDS | 4G+3G | 〇 | × | 〇 |
DSDV | 4G+4G | 〇 | × | 〇 |
DSDA | 4G+4G | 〇 | 〇(両方) | 〇 |
ひとつずつ見ていきましょう。
・DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
同時に2つのSIMで2回線を使うことはできない。2つのうち1つだけ有効にしたSIMのみ通話や通信が可能。SIMの切り替えは手動で行う。
・DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
2つのSIMを自動で切り替えられるが、2つを同時に通話、通信することはできない。2つのSIMで待ち受けが可能。
・DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
2つのSIMで同時に4Gができる。その他はDSDSと同じ。
・DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
2つのSIMで同時通信ができる。その他はDSDAと同じ。例えば通話しながら通信も可能。
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